話題の尽きない仮想通貨
【仮想通貨ブーム】
仮想通貨の話題も今では様々なものがありますが、最近では投資の一形態として注目されています。
しかし仮想通貨は実際に存在しておらず、また通貨とは言っても円やドルのように国家の後ろ盾があるものでもなく、それが投資にどう関わってくるのか今ひとつ不思議な点です。
言うなればただのデータである仮想通貨は取引が行えるようになっており、すなわち売買が可能であるのですが、これにより時間の経過と共にその価値が変動する仕組みとなっています。
似たような形態を持っているのが為替や株の取引で、皆さんご存知のようにこれらは安価な時期に買って高くなった折に売れば収益を得られ、そして仮想通貨も同じくそうすることによって収益を上げることができます。
もちろん場合によっては損することもありますので、しっかりとどんな仮想通貨が期待できるのかを見極めなければいけませんが、ビットコインのようにその価値が莫大なものとなる仮想通貨が登場する可能性もあるかもしれませんので、ちょっとした宝くじ感覚で買ってみるのも悪くはないかと思います。
また、現金化しなくとも取引を通じて得た仮想通貨をそのまま買い物などの決済に利用できる場合もあり、投資以外にも様々なメリットがあるのが強みと言えるでしょう。
【マウントゴックス事件】
ですが、仮想通貨はメリットばかりというわけでもないようです。
例えばビットコインという言葉が出てきましたが、日本でその名前が広く認識されるに至った経緯として盗難事件が発覚したのが大きなもので、当時のニュースを覚えているという方も多いのではないでしょうか。
それはマウントゴックス事件と呼ばれるもので、多額のビットコインが消失したという内容となっており、事件当初はサーバーがハッキングされたことによって盗まれたという発表がされていました。
しかしその後の調べにより、もしかすれば内部からの犯行ではないのかという疑いも出たのですが、未だに真相ははっきりとしていません。
その被害総額は事件当時のレートで500億円相当にも上るとされ、仮想通貨関連で起こったニュースとしては最大のものと言えるでしょう。
そしてこの事件をきっかけにビットコインは暴落することになりましたが現在では信頼を取り戻しており、ビットコインの時価総額は日本円に換算すると20兆円を超え、取引価格は1BTCあたり130万円と他の仮想通貨とは桁が違うほどになっています。
それだけにビットコインで決済できる店舗も少なくはなく、現在において最も広く普及している仮想通貨です。
【NEMの盗難】
残念なことに、再度2018年1月末にて新たな盗難事件が起こってしまいました。
それは日本国内の大手の仮想通貨の取引所であるコインチェックにて、NEMと呼ばれる種類の仮想通貨が600億円相当も不正に流出したというものです。
コインチェックに関してはテレビにてコマーシャルを展開してもいますので、ひょっとすれば見たことがあるという方もいるのではないでしょうか。
これにより当初はSNSなどにて多額の金額を失ったという報告を行う方が多数見られましたが、現在ではコインチェック側から日本円で補填するとの発表がありました。
この事件においても実行犯は未だ明らかになっておらず、専門のチームが追跡しているとされています。
マウントゴックス事件にしてもそうですが、仮想通貨の投資においてはこのようなリスクが少なからず存在することになりますので、これから仮想通貨の取引を行ってみたいという方は万が一を想定して様々な対処法を考慮しておいたほうがよいでしょう。
【仮想通貨が普及するメリット】
もちろん仮想通貨を取り扱うにあたっては悪いことばかりというわけでもありません。
良いニュースの一つとして、国内外の為替を一元化しようという働きが起こっており、このプロジェクトには仮想通貨のシステムが用いられています。
これにより我々消費者にとってどのようなメリットが生まれるのかと言うと、例えば今現在において土日や夜間に口座から現金を動かすとなると、あまり融通が利かない場面も少なくなく煩わしい思いをしたという方も多いのではないでしょうか。
ですがプロジェクトが実現することによって時間を問わず取引を行うことができ、また海外送金においては多額の手数料や時間が必要となっていましたが、こうした無駄も省けるためにスムーズに利用できるようになるでしょう。
このプロジェクトに関わっているのがリップルと呼ばれる仮想通貨であり、現在時価総額三位と非常にメジャーな銘柄ですので、その知名度からご存じの方も多いかと思います。
またその上位に位置するイーサリアムにしても自動契約機能を備えていることから、決済において様々な場面で応用できる可能性を秘めています。
そうした背景からこれらの仮想通貨は将来性を期待されており、上位に位置している信頼ある銘柄と言えるでしょう。
ですが、この先まだ無名の仮想通貨が台頭してくる可能性も十分に考えられますので、リスクの分散から考えても様々な仮想通貨に手を出してみるとよいかもしれません。
